全算研 東京大会 振り返り①
<全国算数授業研究会 振り返り①>
今日は「全国算数授業研究大会 東京大会オンライン」があった。朝の9時からとちゅう休憩もはさみながら15:40まで、みっちり算数科について学んだ。この研究会の強みは、とにかく実践重視だということだ。度の話にも必ず授業実践が出てくるため、大変参考になる。
ぼくは理論が好きなので、こうした研究会で実践をたくさん見させていただき、なるほどこの理論とたしかにつながっているという感覚や、これらの実践からこんなことが言えそうだと考えることが楽しい。以下、各プログラムについて簡単に振り返る。
○基調提案
数学的な見方・考え方が働く算数授業とは何だろう?等々に投げかけられる問いとしてはあまりにも大きな問いかけだが、佐藤先生は指導要領や坪田先生の考え方などをなぞりながら、以下の4点にまとめてくださり、大変わかりやすかった。
①帰納的な見方・考え方・・・調べる
②類推的な見方・考え方・・・予想する
③演繹的な見方・考え方・・・段階をふむ
④論理的な見方・考え方・・・考える筋道
○ブレイクアウトセッション①
4年「分数」について。冒頭の子どもたちの「先生に言いたいことがあります。」というところからすでに引き込まれていたが、分数の大小比較を問う問題に対して、それらの分数が表す大きさというのは等分するものの大きさによって違う、だから問題には同じ大きさの場合って書いたほうがいい・・・とてもすてきな考え方だなあと思ったし、それが授業ではなく日常の中で話し合われるのが興味深かった。
見方・考え方と指導内容について、大きな目で内容を捉え、単元を一貫して貫く内容に着目し、何をこそ指導するかを指導者がしっかりと持っていなければならないなあと学ぶことができた。具体的な実践をもとに、それぞれの展開場面(課題づくり、まとめ方など)と見方・考え方との関連を説明していただき、大変参考になった。
○ブレイクアウトセッション②
5年「割合」について。「そろえる」という見方・考え方を大切にしながら、割合にせまる実践が印象的だった。子どもも指導者も混同しやすい単位量当たりの大きさと割合について、わかりやすく説明していただいた。また、「割合」ということを考えるとき、割合単体の単元のみで考えるのではなく、平均の学習で比例を仮定したり、単位量当たりの大きさで「そろえる」という見方・考え方を大切にするなど、他の単元とのつながりを考えながら指導していくことが大切だとわかった。これは何も割合に限らず、別の単元でも同様のことが言えよう。
Wordが一枚終わったので、とりあえずここまで。