5年目教員の日々の学びと反省

学びは「はてな」から始まる、日々のくらしの中から見つけた「はてな」を記録するブログ。

6月13日

6月13日(月) 子どもがする(すすめる)授業 No.3

 国語科「走れ」の学習。子どもがすすめる授業の3時間目。

 土曜日に奈良女子大学附属小学校でみた授業をもとに、本時は、まずテーマ「第二場面の

それぞれの人物の気持ちをもっとくわしく見ていこう」を確認した。

 そのテーマに関する子どもたち一人ひとりのめあてをつくる時間をとった。

 その後、めあてを発表し、第二場面の音読。

 それから三つの視点を提示し、考えをノートに書くことに。

 提示した視点は次の三つである。

1 けんじが行ってしまった後のお母ちゃんの気持ち
2 わりばしを見せたのぶよが、けんじに伝えたかったこととは何か
3 わりばしの文字をにらみ、かけていったけんじの気持ち 
時間をとってじっくりと考えをノートに書く子どもたち。司会の子どもたちももうすこし時間が欲しい人はいますか?と、みんなが考えをつくるまで時間をとっていた。

さらに、司会の子どもたちがすばらしいのが、「先生、みんな②についてこまっていると思う。」とまわりの子どもたちの様子を敏感に察知しているのだ。たしかに②の視点については、この場面においてのぶよは「けんじ・・・。」とだけしか発していないことから、文脈を意識して読み取っていなければ、相当むずかしい課題である。

そこで、話し合いの時間をとる。立ち歩いてもいいこととし、特に②の視点について交流し出す子どもたち。

その後、きき合いの時間にうつる。ちなみに、このきき合いという言葉も、奈良女子大学附属小学校独自の言葉である。内容は伴っていないかもしれないが、せめて形からでも入りたいという思いがあり、そうした。

 きき合いの時間に出てきた子どもの意見を板書していく。

 最後にふりかえりの時間をとる。ふりかえりの発表があったが、書くスペースがなく、大

型テレビにうつしだすことになった。

これまでの子どもがすすめる授業とすこし変えたのは、教師は子どものようすをみとったり、きき合いの時間でしっかりと子どもたちのやりとりをきいて、それを板書に整理したりする。また、子どもたち一人ひとりのめあてをつくる時間をもうけたことも一歩前進。

まだまだ到底足元にも及ばないが、すこしずつ、子どもとともに学習をつくっていきたい。

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