読書記録No.3
<読書記録 №3>
読了。
一学期に社会科で「単元内自由進度学習」を行ったが、本書を参考に行った。
学習カードやガイダンスプリント、学習のてびき、発展学習カードなど、自由進度学習の考え方や進め方がていねいにかかれていて、大変参考になった。
「一人学び」とはいったい何だろう?「個に応じた指導」とは、「個別最適な学び」とは何だろう?
本書のような個性化・個別化教育関連の書籍を読んでいて気づくことがあった。
それは、我々は本当に「個」に応じることができているのだろうか?「個」を生かすともよく聞くが、本当に「個」が生きているのだろうか?
自戒の念をこめて書くが、教育界で度々目にする「個」というものは、本来「集団」との関係で語られる「個」を言っているはずだが、どうしても集団は集団、個は個という切り離された形で語られることが多い気がする。それはもはや「個」を生かすではなく、「孤」を生かすことになってしまっているのではないか。
さて、一学期の単元内自由進度学習については、子どもたちに振り返りシートに感想等を記入してもらった。そこでのふりかえりをしっかりと受け止めて、「自由進度学習」の可能性を探ってみたい。
本書は自由進度学習や一人学びについて実践を中心に語られると同時に、著者の竹内先生の授業観や学習観、子ども観といった思想面まで学ぶことができる、読み応えのある一冊だった。